化学工学。考え方はシンプル!ところが、計算を自分でできるようになるには時間がかかる分野です。出題される範囲が多くないというところがポイント。対策だけならかかる時間は短い!なぜなら…
出題者の手口出題者は受験生を落とさなければなりません。ですから何も対策をしてこなかった人を落とす方法を使ってきます。ここでの話はその典型だと思います。
視覚に訴える、これだと思います。
この感覚を一度でも意識、あるいは練習したことがある人はだまされることはないでしょう。ですから対策をしたかどうかで圧倒的に差が出ます。
上の図が視覚でだますものです。%は増加率を表しています。まず嫌な言葉が出てきました。「増加率」これが一つのポイントです。どのくらい増加したのか?ということですから言葉の通りです。
この増加率と表の関係を見ていきます。点aのときを100とします。増加率が10%なら点aの10%増えたことになるので、b点では110となります。(100の10%は10。100+10で110)こんな感じでb、cでは増えていきます。
見た目にだまされない点dはどうでしょう?c点に比べて−10%ほどです。cが例えば200なら200の10%だけ減ることになりますから180ですね。(200の10%は20ですから200−20)c→dはマイナスというのはグラフを見たままなので納得できると思います。
ここからが問題です。dからeはどうでしょうか?視覚的には上昇しているように見えます。しかし、eの増加率はマイナスです。この図ではおよそ−8%程度。 ですから点dの値に対して8%マイナスということになります。
図ではdからeでは上昇しているように見えますが、実際考えているのは増加率なので、マイナスの領域にあるd,e,fはいずれも前のc,d,eに比べて減少していることになります。
例題を解いていけば身に付く考え方なので多くこなすよりも身に付く効率がいい演習をすることのほうが楽ですし、時間も有効に使うことができると思います。
このような視覚に訴えた問題と同様に扱いに慣れが必要なものが有効数字だと思います。23,903のような数字を24,000と考えていい場合、23,900と考えたほうが簡単に処理できる場合,あるいは思い切って20,000として扱う場合など、があります。
試験本番で与えられた数字をそのまま計算に使っているという時点で時間の使い方という点では他の受験生に差をつけられていると考えていいと思います。
次は有効数字の扱い方です。